技術および信頼性について

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工事について

その他

技術および信頼性について

電池の種類及び用途毎の再生実績について教えてください。
以下が主な再生実績です。
用途 種類 型式
AGV アルカリ QAG-80
AGV アルカリ QCD20-40MVB4
AGV アルカリ QCF35-M2A
AGV アルカリ QCF60-M2A
AGV アルカリ QCH-40
AGV ニッケル水素 QMF35-M2A
非常用 アルカリ QFG-60E
非常用 HS-250E
非常用 HS-400E
非常用 HS-80-6E
非常用 MSE-1000
非常用 MSE-200
非常用 HS-250E

表1 主な再生実績

バッテリーの劣化原因がサルフェーションであるとしたときの再生成功率はどのくらいでしょうか。
再生に対する成功と失敗を一意に決める基準がないので、ご質問の「再生成功率」というデータはありません。 再生後の放電容量を測定することで、定格容量に対する再生後容量のデータの蓄積はありますが、お客様によって再生後の容量に対する受入れ基準が異なり、単に成功・失敗と判断できないところがあります。
事前に再生できないバッテリーだと判断することはできるのでしょうか。
バッテリーの種類に依存しますが、端子間電圧、液比重(液式の場合)、内部抵抗値など、再生前の測定値と使用年数により判断する基準を持っております。 しかし、絶対的な基準ではなく、統計的な基準なので判断に迷う状態のバッテリーも実際には存在します。そういった場合には、放電試験を行い、その結果により判断しております。
据置用とサイクル用ではサルフェーションの状況が違うと思うのですが、対応は同じと考えて良いでしょうか。
すみません。ご質問の「サルフェーションの状況」「同じ対応」という意味の解釈が色々できてしまうので、ここでは再生方法に関するもの、として回答いたします。 「サルフェーション」はご存知の通り「硫酸鉛」です。したがいまして、化学的な性質はどのような蓄電池でも同じで、「再生方法」について違いはありません。 尚、自動車用やフォークリフト用などの蓄電池は、振動や温度変化の影響を受け、電極板の物理的な劣化が顕著で、再生できないものが多くあり、そういった意味では種類により状態が異なるところがあります。
鉛蓄電池格子の合金が各社及び時期によって異なると思われますが、その差の有無を教えてください。
ご質問の「その差の有無」を、再生方法の違い、と解釈して回答いたします。 格子の合金の違いによる使用環境の影響の受け易さなど、物理的劣化の部分に関しては、異なると推測します。また、内部抵抗値や液比重の変化なども若干の違いがあるのではないかと推測します。しかし、再生方法に関する違いはありません。
取替電池と再生電池が同じ寿命であるという実績はありますか。
再生後の蓄電池と新品の蓄電池とでは「寿命」は同じではありません。 統計的には再生蓄電池は新品蓄電池と比べ、80%~90%程度の「寿命」となりますが、使用環境により新品の蓄電池も再生後の蓄電池も「寿命」は変化します。 メーカーが示す「寿命」も実際は「期待寿命」という表現を使い、その期間の蓄電能力を保証している訳ではありません。
アルカリ電池の場合、焼結(シンター)式とポケット式のいずれも再生可能ですか。
「再生可否」と言う点ではどちらも可能です。尚、実績(受注量として)としては、焼結(シンター)式の方が多いです。
貴社以外の公的機関による客観的データはありますか。
すみません。「公的機関による客観的データ」の解釈が広義になるので、以下のような回答とさせて頂きます。 公開されている再生技術に関する研究データと言うことでは、国立金沢大学より幾つか研究論文が出ており、学会でも発表されております。

特許について

充電時にパルスを重畳する方法は昔から良く実験されていますが、貴社が対象としている特許の新規性は何処ですか。
バッテリー再生に関する特許については表2に示す通り、8つの特許申請とその内2つの特許を再生装置メーカーが取得しております。なお、各特許における新規性を解説するには多くの時間を必要とするので、ここでは割愛させていただきます。 尚、公開番号もあわせて記載しますので、お手数ですが必要に応じて特許庁の公開情報をご参照下さい。
No. 公開番号と名称 出願日と出願番号 特許番号
1 特開2001-118611 1999/10/15
電気処理による鉛蓄電池の再生方法 特願平11-293085
2 特開2004-201355 2001/3/6
二次電池の再生技術及び再生機器の開発 特願2001- 61150
3 特開2003-243041 2002/2/18
二次電池の再生技術及び再生機器の開発 特願2002-39623
4 特開2004-134139 2002/10/8 第3723795号
鉛蓄電池の再生処理方法 特願2002-295372
5 特開2005- 50703 2003/7/29 第3706376号
劣化蓄電池の評価試験装置 特願2003-282044
6 特開2005-283591 2005/4/14
劣化蓄電池の評価試験方法 特願2005-116460
7 特開2005-283592 2005/4/14
劣化蓄電池の評価試験装置 特願2005-116464
8 特開2005-327737 2005/6/20
蓄電池の再生処理方法 特願2005-179290

表2 特許申請情報

オーストラリアの再生技術(メガパルス)との違いは何ですか。
主な違いは、再生可能な蓄電池容量、再生電流の制御方法、再生結果を評価する放電試験装置の有無などとなります。また、メガパルスなる製品は、常時バッテリーに装着した状態で使用するため、バッテリーを経由したパルスが電子機器に悪影響を及ぼします。 それ故、ある車体メーカーでは本品を取り付けた車体に対する不具合の修理は保証対象外とする旨を各車体メンテナンスの営業所へ通達しているという実態があります。

工事について

複数の電池が結合して1セットとなっている場合、個々の電池の容量を試験するには時間がかかるかと思われますが、どのように試験するのですか。
弊社で保有している放電試験装置は蓄電池電圧が最大で60Vまで可能です。例えば、据置型鉛蓄電池ですと1セル2Vなので、最大で30セルまで試験は可能です。また、再生装置も最大で60Vまで可能です。
パルス電流を流す場合、硫酸鉛のバリアーを破壊するのはかなり高電圧が必要と思われますが、どの程度の電圧ですか。
再生は電極板上での化学的な作用で、破壊するような物理的な作用ではありません。 パルス電流にてサルフェーションが電気分解(イオン化)され、再び電解液に溶解し、電極板が元の状態に戻ることを再生と呼んでおります。 したがいまして、再生処理の際に印加するパルスの電圧は、高電圧ではありません。
一部の電池に異常があった場合、その電池のみ再生するのですか。またこの場合、再生した電池とそうでない電池が混在することは問題ないですか。
再生前及び再生直後の放電試験時に異常のある(著しく他の蓄電池と放電容量が異なっているものや電解液の水位が異なっているもの)蓄電池が発見された場合、その異常蓄電池のみを同型の再生済み蓄電池と交換する場合があります。

その他

再生実績にある鉛蓄電池、アルカリ蓄電池の用途、電池容量別実績を教えてください。
現地にて再生を実施される場合の作業時間はどのくらいでしょうか。また、その際の仮設電池容量の考え方は通信用など大容量の場合はどのようにしているのでしょうか。
作業時間は、セル数や蓄電池容量に依存するので、「○○時間」という回答ができませんのでご了承ください。また、仮設電池の容量については、当該設備の設計容量及び負荷容量を考慮して算定いたします。それ故、事前に現場調査を行い、設備の管理担当者へヒアリングを行います。
顧客毎実績の用途を教えてください。
申し訳ありません。メーカーとのNDAの関係で現時点では公開(回答)できません。ご了承ください。
株式会社インフューズの作業および保守をする技術者について教えてください。(有資格者の作業実績および経験日数)
認定再生技術者は2名です。再生経験は約12年です。(2018年時点)
新規蓄電池購入を検討されているお客様との商談において、海外製電池メーカーとの価格比較や、長寿命型MSEとの価格比較をした場合のメリットはどのくらいあるのですか。
客先設備の状況や蓄電池の購入ルート、種類等により価格が大幅に異なるため、コストメリットを一概に数値で示すことがはできません。ただし、国産MSEタイプですと新品購入より概ね50%以下の価格でご提供しております。
再生処理後、長期で確認(追跡調査)されている顧客はいますか。また、今後お客様にて継続的に導入していくことを想定され、試行実績のように継続的にデータを確認するなどの依頼等を受けている顧客はいますか。
弊社単独での長期確認は行っておりません。尚、幾つかのお客様の協力の下、再生蓄電池の使用状況、また使用環境やメンテナンス状況と再生率(容量回復率)に関する相関関係等の情報収集を行っております。
関東、首都圏以外の販売は可能ですか。
再生電池の「販売」と言うことで回答しますと、再生電池自体での販売は行っておりません。また「現地再生工事」に関しては、移動・運搬費の問題がクリアされる条件であれば、日本全国どこでも出張いたします。

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